たまに書きます。

気になって調べたことを書いていきます。

化学屋から見たバンド理論 その2

今の時代、バンド計算も多くの場合、VASPやQuantum Espressoといった密度汎関数法による計算をすることになるかと思います。 バンド計算においては、必要なパラメータとして、

  • 汎関数(大体はPBE汎関数が多い模様。必要に応じて、PBE0やHSE06のようなハイブリッド汎関数を使うが計算が重くなる)

  • 擬ポテンシャル(PAWかUltrasoftを使えば大抵の場合いける、他にはノルム保存型などの選択肢がある)

  • カットオフエネルギー

  • k点メッシュ

  • スメアリング(ブロードニング)

を必ず指定する必要があります。

とりあえずこれらの意味が分からない時は、以下の本が良いと思います。

密度汎関数理論入門: 理論とその応用

密度汎関数理論入門: 理論とその応用

この本は、DFTの理論的な詳細には立ち入らず、あくまで使う側に必要な情報の提供に絞られています。 また、VASPやQuantum ESPRESSO, Ab Initなどのサンプルinputファイルが書かれているわけでもないので、 まずはネット上のチュートリアルなどからinputを探してきて、それの意味を一つ一つ理解していくのに使うべきと思います。

ちなみに、この本には、バンド構造(E-k分散図)は触れられていません。バンド構造の理解に関しては、前の記事で紹介した、ホフマンやCoxの本で理解のコツを覚えていくしかないと思っています。 また、バンド構造を計算するには、まずはブリルアンゾーンを指定する必要がありますが、私は

AFLOW.ORG: a distributed materials properties repository from high-throughput ab initio calculation

を使ってそれを指定しています(Kpath in the reciprocal spaceというのを指定して、出てきた結果をvaspの場合はKPOINTSファイルに指定)。